メッセージ
■私は紛れもなく「しくじり先生」です...
遡ること30数年前、私は地元にある富士宮西高校に入学して迷うことなく野球部へ入部しました。富士宮西高校(通称ミヤニシ)は、1987年のセンバツ甲子園出場・1988年の選手権大会静岡予選で準優勝を収めていました。そんな先輩達に憧れ、レギュラー入りと甲子園出場を目指すどこにでもいるような高校球児でした。日々厳しく辛い練習をこなすことが目標に近づき、夢も叶えられる...当時は誰もがそう信じて疑わない時代でした。しかしながら現実はそう甘くはなく、自分の思い描くものとは少し違っていました。自分なりに日々を頑張ってはいたものの、左膝半月板損傷と第5腰椎分離症になってしまい野球活動にはストップがかかりました。4ヶ月ほど全体練習から離れてリハビリメニューをこなす日々を過ごすことに…。結局最後まで野球を続けましたが、レギュラー入りは果たせず、ベンチ入りすらできず、私の高校野球は静かに幕を下ろしました。
今となってはほろ苦い思い出にはなっていますが、毎年自分と同じような症状で来院する運動部員に当時の自分を重ねて見ています。選手がグランドで頑張るのは当たり前のことではあります。でも、怪我や故障は無い方が良いに決まっています。誰だって怪我や故障はしたくありませんし、好んで怪我をする選手などいるはずありません。試合に出ること、試合で理想のプレーをすることは大事なことですが、その前に選手としてやっておくこと(役割)があります。怪我や故障をしないような活動方法を試行錯誤したり、予防するための具体的方法や対策を知っておくことこそが選手の努めなのです。その具体的方法を伝えるのが指導者の役割ではないか…?と日々感じています。選手も指導者も共通の理解を持って取り組んでいくのが現代スポーツの在り方です。理論の理解と実践、まずはここから始めましょう!
現在はトレーナー兼鍼灸マッサージ師として仕事をしている私ですが、上記の通り痛みや辛さは多少なりとも経験しています。怪我や故障をした選手の身体の痛み、選手としての気持ち等は十分に理解しているつもりです。拙い経験ではありますが、少しでも自分の経験が来院する選手の役に立つのであれば、精一杯頑張ろう!そう思って日々治療にあたっています。
鍼灸マッサージ師及びトレーナーとして20年以上が経過し、日々様々な方々を通じて成長させて頂き現在に至ります。治療技術に於いてはまだまだ発展途上だと自覚しておりますが、これまで診させて頂いた患者さんからハッキリしたことも学ばせて頂きました。怪我をする選手としない選手、故障の多い選手と少ない選手等々...スポーツ現場を観察していると本当に良く分かります。僕達の役割は、まず「怪我をしない身体作りと選手作り」に始まり、「上手くなる選手作り」に至るのではないかと思っています。基礎基盤や足元を共に見つめて、確実な歩みを重ねることが大切だと日々感じております。
「出張コンディショニング」も本格的な始動から15年以上が経過しました。高校野球のサポートから始まり、様々な競技現場からお声掛けを頂くことができ嬉しい限りです。現在も高校生野球部の指導を2校継続中です。現場での「ひと手間とひと工夫」がパフォーマンスの良し悪しを左右します。そんなひと手間とひと工夫について、ちょっとしたアドバイス等をさせて頂けたら幸いです、どうぞ遠慮なくお声掛け下さい!コンディショニングは野球に限ったことではありません。どの競技においても必要となる基礎や基本は同じなのです。
■スポーツ障害と外傷の基礎知識
スポーツに関わる怪我は、「障害」と「外傷」と言う二種類に分けられます。あなた自身の抱えている怪我は、障害と外傷のどちらに該当するのかを理解して適切な対処をして治すことを考えましょう。どちらにしても怪我はマイナスイメージしか湧きませんが、しっかり向き合っていくことで必ず解決できるものであり再発を防止できるものです。強い心で現実を受け止め、現状の把握から始めてみましょう。
1、スポーツ障害とは?
身体(またはその一部)を繰り返し使うことにより起こる、慢性的な痛みや怪我のことを指します。野球肩や野球肘などの痛み、陸上選手のシンスプリント、疲労性の腰痛などはスポーツ障害の代表例だと言えます。度重なる疲労が徐々に蓄積されてジワジワと症状が現れるのが特徴です。
2、スポーツ外傷とは?
突発的(交通事故のように)に起こる、急性的な痛みや怪我のことを指します。捻挫・打撲・肉離れ・骨折がその代表例であり、その他では靭帯損傷や筋損傷なども挙げられます。ほんの一瞬で起きてしまい、すぐに痛みを感じて活動をストップせざるを得ないのが特徴です。
■スポーツ障害のカラクリ
スポーツ障害で頻繁に痛めてしまう部位、その原因は意外なところにあるものです。野球肘や野球肩を例に挙げると、痛みの原因は体幹部(背骨を中心とした胴体部分)や骨盤や股関節等にあることがほとんどです。痛い部位だけを治療しても改善は難しく、再発の可能性は十分残っています。当院では原因をしっかり追究して治療と再発防止に努めています。時にはフォーム改善等にも触れてアドバイスをさせて頂いています。
■「痛みが取れた=治った」ではないのです!
痛めた部位を使わなければ痛みは取れる…これはごく当たり前のことですね。でも、それでは本当に治ったとは言えません。「今までと同じように過ごしても痛くならない!」との状態になってこそ本当に治ったと言えるのです。痛みが取れたら、次は再発防止に努める...スポーツ選手のゴールは一般人のゴールとは違います。本当のゴールとはどこにあるのか?どんな状態なのか?を良く考えて、一歩先まで見据えて活動することが必要ですね。
■怪我はチャンス!?
怪我をすると練習ができなくなります(積み重ねがストップ)。当然試合には出られなくなり、辛く悶々とした日々を過ごすことになります。でもそれは悲しいことばかりではありません。皆と離れ、全体の活動から少し距離を置くことで、普段考えもしなかったことが考えられるようになったり、今まで見えなかったものが見えるようになったりするものです。自分自身のこと、チームのこと、取り組み姿勢や心構え等々、色々なことへ目を向けて理解を深められる時でもあります。怪我を経験するということは、「選手として成長できるチャンス」が巡って来たと捉えて良いでしょう。怪我をしたことは覆せない現実でありますが、ネガティブに支配されて過ごしても未来はありません。完全復帰を目指し、気持ちを切り替えて未来を見つめ、ポジティブになることがとても大切です!
怪我をした苦しみは、怪我をした人にしか分かりません!試合に出られない悔しさは、出られなくなった人にしか分かりません。復帰できた喜びは、復帰できた人にしか分かりません。人生は何事も経験です。その経験はきっと実力に幅と厚みをもらたしてくれることでしょう。その経験がいずれ誰かを支え、元気づけたり勇気づけたりすることでしょう。そんな日が来ることを心からお祈り致します!
座右の銘「禍福は糾える縄の如し」
幸も不幸も、寄り合わさった縄のように互い違いで存在している。幸せな時も浮かれ過ぎず、不幸の時も沈み過ぎることなく、なるべく平常心を保てるよう過ごしたいものである。
hajimeはりきゅうマッサージ 院長:山下元一
遡ること30数年前、私は地元にある富士宮西高校に入学して迷うことなく野球部へ入部しました。富士宮西高校(通称ミヤニシ)は、1987年のセンバツ甲子園出場・1988年の選手権大会静岡予選で準優勝を収めていました。そんな先輩達に憧れ、レギュラー入りと甲子園出場を目指すどこにでもいるような高校球児でした。日々厳しく辛い練習をこなすことが目標に近づき、夢も叶えられる...当時は誰もがそう信じて疑わない時代でした。しかしながら現実はそう甘くはなく、自分の思い描くものとは少し違っていました。自分なりに日々を頑張ってはいたものの、左膝半月板損傷と第5腰椎分離症になってしまい野球活動にはストップがかかりました。4ヶ月ほど全体練習から離れてリハビリメニューをこなす日々を過ごすことに…。結局最後まで野球を続けましたが、レギュラー入りは果たせず、ベンチ入りすらできず、私の高校野球は静かに幕を下ろしました。
今となってはほろ苦い思い出にはなっていますが、毎年自分と同じような症状で来院する運動部員に当時の自分を重ねて見ています。選手がグランドで頑張るのは当たり前のことではあります。でも、怪我や故障は無い方が良いに決まっています。誰だって怪我や故障はしたくありませんし、好んで怪我をする選手などいるはずありません。試合に出ること、試合で理想のプレーをすることは大事なことですが、その前に選手としてやっておくこと(役割)があります。怪我や故障をしないような活動方法を試行錯誤したり、予防するための具体的方法や対策を知っておくことこそが選手の努めなのです。その具体的方法を伝えるのが指導者の役割ではないか…?と日々感じています。選手も指導者も共通の理解を持って取り組んでいくのが現代スポーツの在り方です。理論の理解と実践、まずはここから始めましょう!
現在はトレーナー兼鍼灸マッサージ師として仕事をしている私ですが、上記の通り痛みや辛さは多少なりとも経験しています。怪我や故障をした選手の身体の痛み、選手としての気持ち等は十分に理解しているつもりです。拙い経験ではありますが、少しでも自分の経験が来院する選手の役に立つのであれば、精一杯頑張ろう!そう思って日々治療にあたっています。
鍼灸マッサージ師及びトレーナーとして20年以上が経過し、日々様々な方々を通じて成長させて頂き現在に至ります。治療技術に於いてはまだまだ発展途上だと自覚しておりますが、これまで診させて頂いた患者さんからハッキリしたことも学ばせて頂きました。怪我をする選手としない選手、故障の多い選手と少ない選手等々...スポーツ現場を観察していると本当に良く分かります。僕達の役割は、まず「怪我をしない身体作りと選手作り」に始まり、「上手くなる選手作り」に至るのではないかと思っています。基礎基盤や足元を共に見つめて、確実な歩みを重ねることが大切だと日々感じております。
スポーツ外傷 | スポーツ障害 | スポーツリハ |
オーバーユース改善 | 各部メンテナンス | フォーム改善 |
ストレッチ指導 | コンディショニング | スキルアップ補助 |
野球肘の予防 | 野球肩の予防 | 慢性腰痛の予防 |
「出張コンディショニング」も本格的な始動から15年以上が経過しました。高校野球のサポートから始まり、様々な競技現場からお声掛けを頂くことができ嬉しい限りです。現在も高校生野球部の指導を2校継続中です。現場での「ひと手間とひと工夫」がパフォーマンスの良し悪しを左右します。そんなひと手間とひと工夫について、ちょっとしたアドバイス等をさせて頂けたら幸いです、どうぞ遠慮なくお声掛け下さい!コンディショニングは野球に限ったことではありません。どの競技においても必要となる基礎や基本は同じなのです。
■スポーツ障害と外傷の基礎知識
スポーツに関わる怪我は、「障害」と「外傷」と言う二種類に分けられます。あなた自身の抱えている怪我は、障害と外傷のどちらに該当するのかを理解して適切な対処をして治すことを考えましょう。どちらにしても怪我はマイナスイメージしか湧きませんが、しっかり向き合っていくことで必ず解決できるものであり再発を防止できるものです。強い心で現実を受け止め、現状の把握から始めてみましょう。
1、スポーツ障害とは?
身体(またはその一部)を繰り返し使うことにより起こる、慢性的な痛みや怪我のことを指します。野球肩や野球肘などの痛み、陸上選手のシンスプリント、疲労性の腰痛などはスポーツ障害の代表例だと言えます。度重なる疲労が徐々に蓄積されてジワジワと症状が現れるのが特徴です。
2、スポーツ外傷とは?
突発的(交通事故のように)に起こる、急性的な痛みや怪我のことを指します。捻挫・打撲・肉離れ・骨折がその代表例であり、その他では靭帯損傷や筋損傷なども挙げられます。ほんの一瞬で起きてしまい、すぐに痛みを感じて活動をストップせざるを得ないのが特徴です。
■スポーツ障害のカラクリ
スポーツ障害で頻繁に痛めてしまう部位、その原因は意外なところにあるものです。野球肘や野球肩を例に挙げると、痛みの原因は体幹部(背骨を中心とした胴体部分)や骨盤や股関節等にあることがほとんどです。痛い部位だけを治療しても改善は難しく、再発の可能性は十分残っています。当院では原因をしっかり追究して治療と再発防止に努めています。時にはフォーム改善等にも触れてアドバイスをさせて頂いています。
■「痛みが取れた=治った」ではないのです!
痛めた部位を使わなければ痛みは取れる…これはごく当たり前のことですね。でも、それでは本当に治ったとは言えません。「今までと同じように過ごしても痛くならない!」との状態になってこそ本当に治ったと言えるのです。痛みが取れたら、次は再発防止に努める...スポーツ選手のゴールは一般人のゴールとは違います。本当のゴールとはどこにあるのか?どんな状態なのか?を良く考えて、一歩先まで見据えて活動することが必要ですね。
■怪我はチャンス!?
怪我をすると練習ができなくなります(積み重ねがストップ)。当然試合には出られなくなり、辛く悶々とした日々を過ごすことになります。でもそれは悲しいことばかりではありません。皆と離れ、全体の活動から少し距離を置くことで、普段考えもしなかったことが考えられるようになったり、今まで見えなかったものが見えるようになったりするものです。自分自身のこと、チームのこと、取り組み姿勢や心構え等々、色々なことへ目を向けて理解を深められる時でもあります。怪我を経験するということは、「選手として成長できるチャンス」が巡って来たと捉えて良いでしょう。怪我をしたことは覆せない現実でありますが、ネガティブに支配されて過ごしても未来はありません。完全復帰を目指し、気持ちを切り替えて未来を見つめ、ポジティブになることがとても大切です!
怪我をした苦しみは、怪我をした人にしか分かりません!試合に出られない悔しさは、出られなくなった人にしか分かりません。復帰できた喜びは、復帰できた人にしか分かりません。人生は何事も経験です。その経験はきっと実力に幅と厚みをもらたしてくれることでしょう。その経験がいずれ誰かを支え、元気づけたり勇気づけたりすることでしょう。そんな日が来ることを心からお祈り致します!
座右の銘「禍福は糾える縄の如し」
幸も不幸も、寄り合わさった縄のように互い違いで存在している。幸せな時も浮かれ過ぎず、不幸の時も沈み過ぎることなく、なるべく平常心を保てるよう過ごしたいものである。
hajimeはりきゅうマッサージ 院長:山下元一